契約書・リーガルチェック

企業が気を付けるポイント、解決方法

企業が契約書を交わすときに気をつけたいのが、内容を十分に確認せずに押印したり契約を締結したりしてしまうこと。

とくに中小企業である程度付き合いのある会社同士では、内容確認が不十分となりがちです。いったん、契約上のトラブルとなってしまうと問題が長引くリスクがありますので、専門家である弁護士によるリーガルチェックをうけることが契約書問題の有効な解決法だといえるでしょう。

契約書を作成する際のポイント

契約書に記載する例文を元に、改善できるポイントを以下に紹介します。

賠償額に上限を定める

例文:乙が、乙の故意または過失により、甲に損害を及ぼした場合には、乙はその損害を賠償する責任を負う。

故意または過失によって相手方に損害を与えた場合には、損害を賠償しなければならないという規定で、これ自体不合理なものではありません。しかし、実際問題として、資金に余裕のないベンチャーとしては、青天井で賠償義務を負うことは難しいので、下記のような形でリスクヘッジを試みるのが望ましいです。

修正後:甲および乙は、故意または過失により、相手方に損害を及ぼした場合には、その損害を賠償する責任を負う。ただし、本契約についての乙の賠償責任は、損害賠償の事由が発生した時点から遡って過去●カ月間に本契約に基づき乙が甲から現実に受領した対価の総額を上限とする。

参考文献:ベンチャー企業の法務

弁護士に依頼するメリット

弁護士に契約書のリーガルチェックを依頼することのメリットは、合意内容や事実内容を明確化することで、互いの認識不足などによる招かれざるトラブルを予防することができる点。

たとえば、契約書に曖昧な表現や法に抵触するような内容があれば、弁護士が速やかに指摘。もっとも適した内容・表現をアドバイスしてくれます。

下請けと元請けなど、力関係に差のある会社間で不利な契約書を交わしてしまうリスクを避けられる点も強みです。「元請けの提示だから注文をつけにくい」という内容でも、第三者である弁護士によるリーガルチェックで、正当に交渉することも可能となります。

また、万一トラブルとなった際も、あらかじめリーガルチェックをうけていれば有力な証拠となり、円満な解決につながるでしょう。

法的見地からリスクを点検することで、予期せぬトラブルを防ぐことにつながります。契約書のリーガルチェックが弁護士への相談のきっかけになることも多いため、まずは一度、依頼してみることをおすすめします。

弁護士側の対応内容

弁護士による契約書のリーガルチェックの対応は、まず契約内容を精査するところからはじまります。納品された商品へのクレームや事業・プロジェクトが中止となった際の補償など、あらゆる角度から契約書を分析・チェック。

とくに、曖昧で自社にとって不利となる可能性のある表現に対しては厳しく見ていきます。基準や定義を明確化し、どのようにでも受けとれるような表現は添削。のちのちのトラブルの引き金になる要素は、すべて削除していきます。

こうして弁護士が厳しくリーガルチェックした契約書は、契約書そのものの有効性が高まるばかりでなく、双方に契約内容を遵守する意識が高まり、結果としてお互いにいい取引となるわけです。もしも、トラブルになりそうな内容を盛り込まざるをえない場合は、予想されるトラブルとその解決策を契約書に記載。そうすることで、問題が起きたときでも速やかに解決をはかることができます。

対応費用

契約書・リーガルチェックに必要となる費用は、定型的で簡易な契約書で30,000円~100,000円が相場。簡単な契約書の作成であれば50,000円~100,000円が相場となります。

一方、非定型、または内容が複雑、記載条項が多い契約書などの場合は、100,000円~200,000円がリーガルチェックの相場。

いずれもアドバイスを含む料金なので、弁護士に相談しながらチェックしてもらうようにしてください。

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